2010年10月25日-1
プロ野球ファン数を上回ったサッカー日本代表ファン

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングが(株)マクロミルと共同で行った「2010年スポーツマーケティング基礎調査」結果(15~69歳の男女2000名が回答)によると、日本がベスト16に進出したサッカーワールドカップ効果により、サッカー日本代表ファンは約3800万人に増加し、プロ野球ファン(約3350万人)を初めて上回るも、景気低迷のなか、スポーツへの関心度合いが減退したことが分かった。

 日常生活におけるスポーツの位置付けは、「することも見ることも、大きな位置付けではない」人が39.6%と、4年前の2006年調査より11ポイント増え、トップ。また、スポーツ用品の購入、スポーツ施設利用・会費・スクール料、スタジアム観戦など、過去1年間の支出は3兆3476億円と、前年度の4兆314億円から約7000億円減った。一方、スポーツ観戦した人は前年の26.4%から26.8%へと微増となった。

 もっとも好きなスポーツは、「野球」(16.9%)、「サッカー」(11.2%)、「ゴルフ」(6.1%)がベスト3。よく見るスポーツは、「野球」(42.1%)、「サッカー」(36.0%)、「スケート・フィギアスケート」(18.6%)の順。これに対し、「行っているスポーツ」、「今後したいスポーツ」は、いずれも「ウォーキング」。好きなスポーツ選手は、7年連続で「イチロー」(44.5%)がトップ、「浅田真央」(34.1%)、「石川遼」(26.7%)がベスト3だった。

 日本のプロ野球チームを応援している人は37.3%で、昨年比5.1ポイント減少。ファン人口は推計約3353万人(前年比427万人減)。チーム別では「巨人ファン」が851万人でトップ。なお、WBCファンは2747万人、メジャーリーグファンは586万人。サッカーJリーグファンは17.0%、推計人口は1521万人(同127万人減)。ワールドカップ効果で、日本代表ファンが3809万人(同406万人増)となり、初めてプロ野球ファンを上回った。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.murc.jp/report/press/101018.pdf

ウィンドウを閉じる