2010年10月21日-2
タバコ増税、65%が平均約2ヵ月分を買いだめ

 楽天リサーチが、タバコ増税前の9月28日から29日にかけて全国の20~69歳の男女を対象に実施した「タバコ増税に関する調査」結果(有効回答数5000人)によると、調査時点での喫煙率は21.3%だった。ただし、10月1日の値上げをきっかけに「禁煙を始める」と回答した人が0.9%おり、元々の喫煙者の4.1%が10月1日を待たずにすでに「禁煙を開始している」ことが分かった。

 調査時点の喫煙者についてみると、92.5%と9割以上が「ほぼ毎日」喫煙し、喫煙日1日あたりの喫煙本数は「16~20本」が32.1%でトップとなっており、1箱程度がもっとも多いことが見受けられた。喫煙頻度と喫煙本数の加重平均を掛け合わせると、月間の喫煙本数は26.5日×16.2本で約429本(1箱20本とすると21.5箱、1カートン10箱とすると2.1カートン)となった。

 調査時点での喫煙者の10月1日以降の喫煙意向は、23.9%が「タバコを吸うのをやめる」と回答。継続意思のある76.1%についても、「銘柄を変えず、吸う本数を減らす」(41.3%)、「銘柄を変えて、吸う本数を減らす」(2.3%)を合わせると半数以上にあたる43.5%が「本数を減らす」意向がある。「銘柄を変えず、今まで通りの本数を吸う」は31.2%、「銘柄を変えて、今まで通りの本数を吸う」は1.4%だった。

 また、増税を意識したまとめ買いの意向は、全体では64.9%が何らかの形でいつもよりも多めにタバコを「まとめ買い」しようとしていた。まとめ買いの意向のある6割以上の人について加重平均を算出すると、平均まとめ買い量は約4.1カートンとなり、上記の月間平均喫煙本数(約2.1カートン)で割ると、約1.9ヵ月分にあたる。一方で、「タバコを吸うのをやめる」と回答した人は72.0%がまとめ買いをしていない。

 同調査結果の詳細は↓
 http://research.rakuten.co.jp/report/

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