2010年09月29日-1
厚労省が新卒者に対する就職支援強化策を公表

 厚生労働者は、9月10日に閣議決定された「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」に基づき、新卒者に対するきめ細かな就職支援を集中的に実施し、将来ある新卒者の就職の実現に全力で取り組むこととしているが、同月24日、2010年度一般会計経済危機対応・地域活性化予備費使用が閣議決定されたことに伴い、全都道府県労働局に、新卒者に対する就職支援強化策を講じたことを公表した。

 具体的には、(1)新卒者等が利用しやすい専門のハローワークとして、「新卒応援ハローワーク」を設置、(2)ハローワーク、地方公共団体、労働界、産業界、学校等の関係者を構成員とした、地域の実情を踏まえた就職支援の企画・立案を行うための「新卒者就職応援本部」を設置した。同本部では、地域における新卒者支援の実施状況の把握及び地域の実情にあった対策の企画や、地域における新卒者の就職状況の調査・把握などを行う。

 また、既卒者の就職を促進するため、「新卒者就職実現プロジェクト」として、「大学・高等学校を卒業後3年以内の既卒者を正規雇用に向けて育成するため、有期で雇用し、その後正規雇用へ移行させる事業主に対する『3年以内既卒者トライアル雇用奨励金』(有期雇用(原則3ヵ月)1人月10万円、正規雇用移行から3ヵ月後に50万円支給)」「3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金(正規雇用から6ヵ月後に100万円支給)」を創設。

 これらの奨励金の対象となる求人は既に1万7千人が見込まれているが、このほか未内定者や卒業後3年以内の既卒者を対象に、ハローワーク及び新卒応援ハローワークにおいて、中小企業やその業務内容への具体的なイメージを持ち、就職意欲を高めるための短期(最長1ヵ月)のインターンシップ機会を提供する「新卒者企業実習推進事業(新卒インターンシップ事業)」も開始している。

 新卒者支援の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000sf7z-img/2r9852000000sfbq.pdf

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