2010年09月21日-1
約9割の社員が「自分は語学力が不足」と回答

 産業能率大学が、企業に勤める正規従業員で20代から50代まで各年代100人ずつを対象に実施した「ビジネスパーソンのグローバル意識調査」結果によると、海外に勤務する上で必要になると考えられる主な能力で自分に不足していると思う能力(複数回答)を尋ねたところ、「語学力」との回答が89.3%ともっとも多く、およそ9割のビジネスパーソンが自分には語学力が不足していると考えていることが分かった。

 以下、「異文化コミュニケーションの能力」(52.5%)、「ビジネススキル」(47.0%)、「海外での仕事の進め方などについての知識」(43.0%)、「赴任先の社会や文化、歴史などについての知識」(40.5%)が続いた。また、最重要と思う能力・知識を尋ねた結果では、「語学力」が54.8%で最多、次いで「異文化コミュニケーションの能力」(23.3%)だった。ほとんどの人は語学力が重要と認識している一方で、不足感がある人が多いようだ。

 今後、海外で働きたいかとの質問には、「どんな国・地域でも働きたい」が16.3%、「国・地域によっては働きたい」が16.8%と、この二つを合わせた“海外で働きたいと思う”層は3分の1にとどまった。役職別にみると、部長クラスで“海外で働きたいと思う”のは57.1%と半数を超える一方、役職が下がるほどこの割合も下がり、一般社員では29.3%とほぼ3割にとどまっている。

 留学経験の有無でも差がみられ、“海外で働きたいと思う”は留学経験がある層では60.5%、留学経験がない層では29.7%だった。子どもの有無ではほとんど差がみられず、性別では女性(30.3%)より男性(34.9%)のほうがやや高い結果が出ている。なお、海外で働きたい人の理由については、「自分自身の視野を広げたいから」(77.3%)、「日本ではできない経験を積みたいから」(75.8%)が上位を占めた。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/global_bp.pdf

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