2010年09月13日-1
英語力を求める求人倍増、昨年と比べ2.37倍に

 企業がグローバル化を加速するなか、ビジネスパーソンに英語を求める割合が転職市場でも増加している。リクルートエージェントがインテージと共同で20~40代の正社員を対象に実施した「英語に関する調査」結果(有効回答数1156人)によると、リクルートエージェントが扱う求人において「英語求人数」(各月の有効求人のうち、ビジネス初級レベルが条件となっている求人数をカウントしたもの)は4079人となった。

 この人数を全求人に占めるシェアでみると20.1%となっている。企業が欲している人材の約5人に1人は英語力が求められている計算になる。これを2009年7月・前年同月(1723人、16.0%)と比較すると、求人数は1年間で2.37倍に膨れ上がり、全求人に占めるシェアも4.1ポイント伸びている。また、2009年4月以降に集計されたデータをみると、“数”・“シェア”ともに増加傾向が続いている。

 こうした状況下、ビジネスパーソンたちの現在の英語(コミュニケーション)レベルについては、「英語求人」の応募条件に達する「ビジネス初級レベル」(ビジネス上で最低限必要な英語を話すことができ自分の意思を英語で伝えることができる)以上の英語力がある人はわずか9.1%、「日常会話レベル」の14.4%を合わせても23.5%にとどまり、満足に英語を話せるビジネスパーソンは3分の1にも満たないという結果が出た。

 これに対して、将来目指している英語レベルは、「ビジネス初級レベル以上」が33.3%、「日常会話レベル以上」が70.8%と、近年の英語ニーズの高まりからか、多くの人が向上心を抱いていることがうかがえる。また、30.7%が「業務上で英語の必要性」、63.2%が「英語ニーズの高まり」をそれぞれ感じているが、実際となると82.8%の人が「ビジネスにおける英語対策は特に何もしていない」と回答している。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.r-agent.co.jp/corp/news/100902.html

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