2010年08月26日-2
就職活動を漢字1文字で表すと、「苦」が1位

 学生の就職活動を漢字1文字で表すと「苦」が2年連続で1位となったことが、毎日コミュニケーションズが2011年卒業予定の学生を対象に実施した「学生就職モニター調査」結果(有効回答数1099人)で明らかになった。昨年から続く厳しい雇用状況の影響を大きく受け、2010年卒で7年ぶりに1位になった「苦」が今年も1位になった。ちなみに、2004年から2008年は5年連続で「楽」が1位だった。

 しかし、マイナスイメージばかりの就職活動だったというわけでもなく、昨年の3位から2位に浮上した「楽」においては、「楽(らく)だった」ではなく、「楽しかった」と回答している学生が目立った。夏のインターシップへの参加や幅広い就職活動を通して、多くの企業や人に出会い、自分を大きく成長させることができたことを楽しいと感じたようだ。以下、「迷」が3位、「進」と「動」が同率の4位となった。

 「進」は過去に一度も10位以内に入っていなかったが、今年は急浮上し、学生からは「やれるだけのことはやって進むしかなかった」、「失敗してもそれを次につなげ、進み続けた」という感想があった。昨年の6位から4位に上昇した「動」は、「とにかくいろいろな場所に足を運んだ」、「多くの会社を回り、自分にあった企業を見つけることが重要だと感じた」など、とにかく前向きに行動し、積極的な活動を行った学生の姿がうかがえる。

 なお、就職活動を通して使った金額の合計は、全体平均で18.2万円となり、そのなかでも「交通費・宿泊費」が占める割合が58%(10.6万円)と約6割を占めてもっとも高くなった。この数字を関東(1都6県)・関西(2府4県)・東海(4県)・その他の4つのエリアでみると、その他のエリアでは「交通費・宿泊費」だけで平均17.2万円を費やしており、関東エリア(平均7.1万円)の約2.4倍になった。

 さらに、その他のエリアの学生が就職活動で使用した合計金額は平均で24.9万円となり、全体平均の18.2万円より6.7万円高いなど、地方学生の就職活動は、都市部の学生に比べ、経済的にいかに負担が大きいかが明らかになっている。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.mycom.co.jp/news/2010/08/20111.html

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