2010年08月23日-1
通信研修、業務命令よりも自分の意思で受講

 人材育成支援を行う産業能率大学総合研究所が、同学が提供する通信研修のうち階層別、ビジネススキルコースを中心とした33コースの受講者を対象に実施した「ビジネスパーソンの通信研修受講に関する調査」結果(有効回答数2480人)によると、通信研修を受講したきっかけは、「仕事に関連があり、学習の必要性を感じて自分の意思で受講」との回答が35.6%で「業務命令」(19.9%)を大きく上回って最多だった。

 次いで「業務命令ではないが、勤務先から受講奨励があったために受講」が32.7%。「仕事と関連はないが、自分の意思で受講」も11.0%あり、自分の意思で受講した人は計46.6%と半数近くにのぼる。ただし、分野別にみると、階層別コースは「業務命令」が44.3%で最多となっている。一方、マネジメントスキル系コース、ビジネススキル系コースは「仕事に関連があり、自分の意思で受講」がそれぞれ48.8%、41.9%で最多だった。

 通信教育を選んだ理由について4段階評価で尋ねた結果、「あてはまる」の回答割合がもっとも高かったのは「自分のペースで学習できるから」(51.6%)、次いで「勤務先から受講料の補助があるから」(47.7%)、「スキルを学ぶのに適していると思ったから」(45.5%)などが続く。一方で、「上司からのすすめ」(6.5%)や「同僚・部下など周囲からのすすめ」(2.8%)は少なく、上司の指示など周囲からの影響はあまりないようだ。

 テキスト学習を主に進めた時間帯については、「休日」が50.4%で最多、2人に1人が休日にテキストを読んで学習している。次いで「帰宅後~就寝前」(33.8%)となり、この2つが、「勤務中の休憩時間」(5.0%)や「出勤途中」(4.5%)、「帰宅途中」(2.4%)を大きく引き離している。また、リポートへの回答を作成した時間帯も、テキスト学習を進めた時間帯と同様に「休日」が最多で57.7%。それ以外の項目もほぼ同様の結果だった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/juko2010.pdf

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