2010年08月16日-3
新社会人の9割「職場の人間関係うまくいっている」

 ゆとり世代初の新社会人となった今年の新入社員、人間関係の希薄さや早期の離職を懸念されているが、人事総合ソリューション企業のレジェンダ・コーポレーション(株)はこのほど、2010 年4月に入社した新社会人1416 人を対象に意識調査(有効回答数450人)を行い、入社後3ヵ月経ち会社に定着しているかどうかや、転職の意思の有無を調査し、ゆとり世代の新社会人の考え方、先輩との付き合い方を明らかにした。

 入社後、転職について考えたことがあるかどうか尋ねたところ、「転職を考えたことがない」(56.9%)が、「転職したい」と考える人(43.1%)を上回った。また、職場の人間関係はうまくいっているか尋ねたところ、88.7%の新社会人が「はい」と回答。回答理由については「先輩・上司の優しさや心遣い」、「会社全体のサポート」を挙げるコメントが目立ち、企業側の受入態勢に効果があったことを感じさせる内容となった。

 入社前は早期の離職の可能性を懸念されていたが、入社後3ヵ月経ち会社に定着してきている様子がうかがえる。ゆとり世代初の新社会人となった今年の新入社員は、入社前から人間関係の希薄さや早期離職の可能性を懸念されていた。これに対し、ゆとり世代向けに新しく、学生から社会人へ変革を図る研修を取り入れるほか、上司・先輩が新人に歩み寄って教育する育成方針を持つなど、受入態勢を整える企業が多かったとみられる。

 今回の調査では、上司・先輩と打ち解けている様子がうかがえ、職場の人間関係についてのコメントにも、企業側の受入態勢に効果のあったことを感じさせるものが目立った。まずは職場の良好な人間関係で会社に定着させることに企業側が成功していると思われる。ただし、仕事ができる社会人になるのはこれからが本番。企業もまだまだ見守っていく姿勢が求められそうだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.leggenda.co.jp/news/pdf/news_100727_01.pdf

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