2010年08月16日-1
ハローワークのサービス改善要望を調査

 厚生労働省は、全国99のハローワークで実施した出口調査において、サービスの改善要望として求職者から寄せられている声の主な上位5件を公表した。併せて、寄せられた意見に対する厚労省の対応方針も示している。トップは、「待ち時間が長い(現状では、待ち時間1時間以上となることがあるが、せめて30~1時間以内にしてほしい)」、「利用者が増加しており、ハローワークの窓口職員を増やすことが必要」が各95所であった。

 この対応について厚労省では、「待ち時間の長いハローワークにおいては、待ち時間の表示を工夫し、なるべく混雑しない時間帯を利用できるように取組みを進めている。また、混雑する窓口では、他の部門からの応援を行うとともに、今後も窓口体制の整備に取り組んでいる」としている。第2位は、就職支援に関する意見で、求人内容と実際に面接に行った場合の相違を指摘する声が多かった(82所)。

 例えば、「年齢不問求人となっているが、企業に面接に行くと年齢で差別される。企業に対する指導をして欲しい」、「求人票の条件と実際の労働条件が違う場合もある」、「自分に合う求人を提示して欲しいが、雇用失業状況の悪化のため、求人が少ない」など。これに対しては、「事業主に対し、募集・採用における年齢制限の禁止についての理解を深めるための取組みや年齢を理由に募集・採用を制限する求人の取組みに一層努める」としている。

 その他、「職業相談窓口のスタッフによって対応の丁寧さに濃淡がある」、「一般の利用者が分かるような用語の説明をして欲しい」、「受付付近の張り紙が多くて、分かりにくい」、「はじめてハローワークを利用する時に、どのようなサービスがあるかが分かりづらいので、総合受付サービスは特に、丁寧に対応してほしい」などの意見があった。厚労省では、ポスター等の広報資料の掲示を本年1月から重点化していることなどを説明している。

 この件の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000j1td-img/2r9852000000j1y1.pdf

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