2010年08月05日-2
簿記検定試験1級の合格率は8.7%~日商

 商工会議所の簿記検定試験は、簿記の普及向上を通じて、企業経営の健全化と経済社会の発展に寄与することを目的として実施しており、去る6月13日に実施した試験で125回目となった。日本商工会議所がこのほど発表したその第125回簿記検定試験の1級の集計結果は、受験者数が1万5367人(昨年11月試験比7.2%減)で合格者数は1338人(同11.9%減)となり、合格率は8.7%(同0.5ポイント減)となった。

 また、2級の集計結果は、受験者数が6万7337人(今年2月試験比1.5%増)で合格者数は2万6909人(同226.4%増)となり、合格率は40.0%(同27.6ポイント増)。3級は、受験者数が11万3269人(同19.1%増)で合格者数は3万1592人(同76.4%増)となり、合格率は27.9%(同9.1ポイント増)。4級は、受験者数が891人(同22.9%増)で合格者数は452人(同48.7%増)となり、合格率は50.7%(同8.8ポイント増)となった。

 簿記検定試験は、1954(昭和29)年11月の創設から2009年度末までの1級~4級の受験者数の累計が約2190万人を超え、このうち約729万人が合格しており、わが国有数の資格・検定として、社会から高い信頼と評価を得ている。最近では、経理担当者だけでなく、すべての社会人に役立つ知識ということで、受験者数も年々増加し、2009年度は、年間受験者数が71万人(1級~4級の合計)を超えている。

 日商では、受験者の学習の手助けとなるように、2001年6月に実施した第98回簿記検定試験から、試験終了後に級ごとの「出題の意図」(4級を除く)を公表している(2008年6月実施の第119回から「出題の意図・講評」に改称)。例えば、今回の1級の「出題の意図・講評」では、最近、わが国の会計基準がどんどん改革されつつあることから、1級受験者は、新会計基準の動向について積極的なフォローが求められるとしている。

 第125回1級の「出題の意図・講評」は↓
 http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/125/125-01.pdf

 第125回2級の「出題の意図・講評」は↓
 http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/125/125-02.pdf

 第125回3級の「出題の意図・講評」は↓
 http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/125/125-03.pdf

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