2010年07月28日-1
大企業の夏季賞与が3年ぶりに増加~経団連集計

 日本経団連がこのほど発表した2010年夏季賞与・一時金の大手企業妥結状況の最終集計によると、調査対象(従業員500人以上、21業種251社)の82.9%にあたる208社が妥結しており、このうち平均額が分かっている163社の妥結額(加重平均)は75万7638円となった。集計企業の昨年夏季の平均妥結額(75万3500円、マイナス17.15%)と比べると、4138円増、0.55%増となり、3年ぶりに増加に転じた。

 製造業・非製造業別にみると、製造業134社の妥結額平均は74万1395円で、同一企業の昨年夏季の平均妥結額(73万3880円、マイナス21.32%)と比べると、7515円増、1.02%の増加となった。一方、非製造業29社の平均妥結額は80万4706円で、同一企業の昨年夏季の平均妥結額(81万985円、マイナス3.47%)と比べると、6279円減、マイナス0.77%となった。

 業種別にみると、平均妥結額は、「食品」(11社)の86万6667円がもっとも高く、次いで「私鉄」(13社)の80万8187円、「造船」(3社)の79万6472円などが続く。伸び率では、「印刷」(3社、17.68%増)、「繊維」(18社、13.18%増)が大幅増加となる一方で、「鉄鋼」(10社、マイナス25.06%)や「機械金属」(5社、マイナス17.37%)など4業種が過去最大の下げ幅を更新している。

 一方、同日に発表された2010年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果の最終集計によると、調査対象(従業員500人未満、17業種752社)の72.7%にあたる547社で回答(了承・妥結を含む)が示され、このうち平均額が分かっている537社の妥結額(加重平均)は3824円、アップ率1.52%となった。これを同一企業の昨年実績と比べると、金額で338円、率で0.14ポイントの増加となっている。

 製造業・非製造業別にみると、製造業361社の平均妥結額は4047円、アップ率1.58%となり、同一企業の昨年実績と比べると、金額で368円、率で0.14ポイントの増加となった。一方、非製造業176社の平均妥結額は3314円、アップ率1.37%となり、同一企業の昨年実績と比べると、金額で263円、率で0.13ポイントの増加という結果になった。

 大企業の最終集計は↓
 http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2010/065.pdf

 中小企業の最終集計は↓
 http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2010/066.pdf

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