2010年07月26日-1
消費者の食品選びは80%が「店頭」で~日本公庫

 消費者が食品を選ぶ際に参考にしている情報手段は、自分の目や耳で食品を直接確認できる「店頭」が圧倒的多数ということが、日本政策金融公庫が全国の20歳~60歳代の男女を対象に実施した「食の情報収集に関する調査」で明らかになった。新聞広告やチラシ、テレビCMよりも、店頭における食品の陳列、表示や説明などが消費者の商品購入の決め手となっており、販売する側の企業にとってはヒントになりそうだ。

 調査結果(有効回答数2000人)によると、食品を選ぶ際に参考とする手段としては、「店頭」が81.6%でもっとも多く、2位の「新聞等の広告」(32.3%)を大きく引き離している。「店頭」は、選択肢を2つまでに絞った「特に重視する情報手段」、「今後期待する情報手段」でも、それぞれ68.1%、57.7%と大差で第1位を占めている。3位以下は、「インターネット」(31.7%)、「テレビ番組」(24.5%)と続く。

 食品を選ぶ際に参考にする情報手段で「店頭」に次いで多いのが「新聞等の広告」だったが、これに「新聞記事」(19.5%)を加えると、新聞関係からは51.8%となる。一方、テレビ関係は、「テレビ番組」に「テレビCM」(19.6%)を加えると44.1%で、新聞関係が優勢だ。また、特に重視する情報手段でも新聞関係の23.6%に対し、テレビ関係は13.3%となっており、新聞関係からの情報収集がより重視されている。

 食品を選ぶ際に参考にする手段を男女別にみると、例えば「店頭」では、男性の79.8%に対し、女性は83.4%など、すべての情報手段で女性の回答が上回っており、食品の情報収集に関する女性の関心の高さがうかがえる。特に、「知人等からの口コミ」では、男性の10.2%に対し、女性は19.4%と約2倍になっており、各自が持つ知人・友人とのネットワークを情報源として活用する女性の特徴が現れている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.afc.jfc.go.jp/topics/pdf/topics_100722_1.pdf

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