2010年07月08日-2
65~69歳の男性の52%が就労~労働政策機構調査

 労働政策研究・研修機構が全国の55~65歳の男女を対象に実施した「高齢者の雇用・就業の実態に関する調査」結果(有効回答数3602人)によると、高年齢者の就業率は、男性が72.2%、女性が48.5%となった。男性では、60~64歳で75.1%、65~69歳でも52.0%と過半を占める。また、不就業者のうち就業希望者は、男性が45.8%、女性が23.3%であり、男性では60~64歳で46.1%、65~69歳でも36.9%を占める。

 就業者の従業上の地位は、男女とも「雇用者」の割合がもっとも多く、男性では順に、「雇用者」が63.2%、「自営業主」が21.5%、「会社経営、役員等」が10.1%、女性では、「雇用者」が64.6%、「自営業主」が12.5%、「家業(自家営業)の手伝い」が11.9%。また、就業理由(複数回答)では、「経済上の理由」が男性78.7%、女性64.4%でともにトップ、次いで「いきがい、社会参加」が男性19.6%、女性26.1%で続く。

 就業者のうち雇用者の雇用契約期間は、男性では順に「特に定められていない」が59.5%、「1年」が17.1%、「1年超5年以内」が13.0%で、女性では「特に定められていない」が65.4%、「1年」が15.5%、「1ヵ月超1年未満」が8.1%だった。男性では、60~64歳、65~69歳のいずれの年齢階級も55~59歳に比べ「特に定められていない」の割合が大幅に下回り、「1年」の割合が大幅に上回るが、女性では男性ほど大きな変化はない。

 就業からの引退については、男性では「引退を考えたことがある」が43.8%、「年齢に関係なくいつまでも働きたい」33.2%、「すでに仕事を辞めている」18.7%で、女性では「すでに仕事を辞めている」36.6%、「年齢に関係なくいつまでも働きたい」27.5%、「引退を考えたことがある」26.2%。引退を考えたことがある者の引退希望年齢は、男女とも1位が「65歳」、2位が「70歳」で、男性が平均65.5歳、女性が同65.5歳だった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.jil.go.jp/press/documents/20100705.pdf

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