2010年06月28日-1
新人アルバイト、1ヵ月で4割が「辞めたい」と回答

 インテリジェンスが運営する求人情報サービス「an」が、アルバイトで働き始めて3ヵ月以内の男女100人を対象に実施した「新人アルバイトに関する調査」結果によると、現在のアルバイトを辞めたいと思った経験が「ある」との回答が34.0%となった。就業期間別にみると、働き始めてから現在「1週間未満」の人では21.1%、「1週間以上1ヵ月未満」では33.3%、「1ヵ月以上」では43.3%となっている。

 このように、就業して時期が経つに従い「辞めたい」と感じる割合は上昇し、1ヵ月後には4割以上の新人アルバイトが「辞めたい」と感じたことがあることが分かった。辞めたいと思ったことがある人のその理由(複数回答)は、「給与が低い」、「上司や店長・リーダーと合わない」がともに29.4%で最多、次いで「仕事が楽でない・疲れる」(26.5%)、「長い期間働ける仕事でない」(17.6%)などが挙げられた。

 そのほか、「上司や店長・リーダーが面倒を見てくれない」(14.7%)や「先輩や同僚と合わない」(11.8%)などの理由もみえ、人間関係に関する回答が上位で目立つ結果となった。また、職場で不満を持ったときの行動(複数回答)は、「何もしなかった」が51.5%と最多、次いで「あきらめた・受け入れた」が37.9%と、職場に不満を持っていてもほとんどの人が、不満を解消することなく働き続けていることが分かる。

 調査では、新人アルバイトの3割以上が職場に不満を持ちつつも解決せず働き続けている実態が浮かび上がったが、これは、雇用情勢が好転し、求人増加により求職者の選択肢が広がれば転職する就業者が職場に多く潜んでいることになる。新人が抱えている不満を表面化することは少ないので、処遇や研修といった条件面の改善にとどまらず、十分コミュニケーションをとり問題点を把握した上での働く環境づくりを考える必要がある。

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