2010年06月24日-4
転職人気企業、グーグルがトヨタ自抑え初の1位に

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、25~34歳のビジネスパーソン5000名を対象に実施した「転職人気企業ランキング2010調査」によると、2010年の総合ランキングは、「グーグル」が昨年調査の3位から躍進して初の首位に躍り出た。先進性、将来性を理由に支持が集まったとみられる。2位は昨年と同じく「ソニー」で、世界に通用する技術力の高さが評価されたようだ。

 3位は一昨年から2年連続1位だった「トヨタ自動車」。リコール問題に揺れ首位から順位を下げたが、3位を維持した。学生対象の就職人気企業調査では、昨年に引き続きメーカーが大幅に順位を落とす結果となったが、転職人気企業調査ではメーカー人気に陰りはみられない。社会人は一時的な業績低迷に影響されず、企業の持つ研究基盤や商品力、経営方針などを踏まえ、多角的・長期的な視点で転職先を検討しているとみられる。

 業種別では、9業種中6業種が2年連続で1位となった。それは、「IT/通信/インターネット」でグーグル、「メディア」でフジテレビ、「金融」でゴールドマン・サックス。さらに、「メディカル」で武田薬品工業、「商社/流通」で三菱商事、「サービス」で全日本空輸(ANA)。他の3職種では、「メーカー」でソニー、「小売/外食」でイケア・ジャパン」、「その他」は宇宙航空研究開発機構と、昨年2位の企業が1位に浮上した。

 職種別では、「営業職」、「ものづくりエンジニア」でソニー、「企画・事務職」で全日本空輸、「ITエンジニア」は総合ランキングと同じくグーグル、「販売サービス職」はオリエンタルランドがそれぞれ1位となった。「営業職」ではアップルジャパン、楽天など今後の成長が期待できる分野に人気が集まり、「企画・事務職」ではトヨタ自動車、JTBといった国際的な活躍の場と競争力を持った企業が支持されている。

 「ITエンジニア」では、首位のグーグルを始め任天堂やマイクロソフトといった、IT技術が世界的に評価されている企業に票が集まっている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/data/20100622.pdf

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