2010年06月16日-2
7~9月の景気予測―「上昇」判断が中堅企業に拡大

 財務省の法人企業景気予測調査によると、2010年4~6月期の「会社の景況判断」BSIを全産業でみると、大企業(資本金10億円以上)は「上昇」超、中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)、中小企業(資本金1000万円以上1億円未満)は「下降」超となっている。一方、先行きについては、大企業は「上昇」超で推移する見通し、中堅企業は7~9月期に「上昇」超に転じる見通し、中小企業は「下降」超で推移する見通し。

 4~6月期の「国内の景況判断」BSIは、大企業で「上昇」超、中堅企業、中小企業は「下降」超。先行きは、大企業が「上昇」超で推移、中堅企業は7~9月期に「上昇」超に転じ、中小企業は「下降」超で推移する見通し。6月末時点の「従業員数判断」BSIはいずれも「過剰気味」超となっているが、先行きでは大企業、中堅企業は12月末に「不足気味」超に転じる見通し、中小企業は「過剰気味」超が続く。

 2010年度における資金調達方法を、重要度の高い順に全産業でみると、大企業、中堅企業、中小企業いずれも「民間金融機関からの調達」が第1位。第2位は、大企業、中堅企業、中小企業いずれも「内部資金による調達」となっている。第3位は、大企業では「資産の流動化・証券化による調達」、中堅企業では「リースによる調達」、中小企業では「公的機関からの調達」となっている。

 2010年度の売上高は、3.2%の増収見通し(上期4.3%の増収見込み、下期2.2%の増収見通し)。業種別では、製造業、非製造業ともに増収見通し。経常利益は、30.6%の増益見通し(上期47.8%の増益見込み、下期19.1%の増益見通し)。業種別では、製造業、非製造業ともに増益見通し。設備投資は、9.2%の増加見通し(上期15.9%の増加見込み、下期3.2%の増加見通し)。業種別では、製造業、非製造業ともに増加見通しとなっている。

 同予測調査の詳細は↓
 http://www.mof.go.jp/bos/1c2201.htm

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