2010年06月14日-4
2009年度の企業の中途採用実績は半減

 リクルートの研究機関・ワークス研究所が従業員規模5人以上の全国の民間企業を対象に実施した「ワークス中途採用調査2010」結果(有効回答数4280社)によると、2009年度における中途採用実績数(正規社員)の伸び率は、2008年度に対して49.9%のマイナスとなっており、前年度の伸び率15.6%減を大きく下回った。中途採用実績は、有効回答企業のうち、前年度調査でも回答した2994社を集計したもの。

 2009年度の採用実績は1社あたり平均7.39人で、2008年度の14.74人から半減している。この調査は今回で3回しか実施していないため、厚生労働省の雇用動向調査のデータと比較すると、2009年度における中途採用実績数の伸び率49.9%減は、1974年の第一次オイルショック時(18.9%減)や1986年の円高不況時(10.1%減)の伸び率を大きく下回っており、比較可能な70年代以降では、最大の落込みとなった。

 従業員規模別にみると、「1000人未満」企業の中途採用実績数の伸び率は、2008年度に対して45.8%減、「1000人以上」企業は51.8%減。さらに細かくみると、「1000~4999人」企業(55.8%減)と「300~999人」企業(48.3%減)は、他の従業員規模企業に比べ減少幅が大きい。また、業種別にみると、「製造業」は62.8%減、「流通業」は54.0%減、「金融業」は40.0%減、「サービス・情報業」は36.7%減となっている。

 2010年度における中途採用計画については、中途採用予定が「ある」のは34.2%と3社に1社が予定。「ない」企業は47.4%とほぼ半数になっており、2009年度の回答割合(48.4%)とほぼ同じ水準だ。従業員規模別にみると、予定があるのは、「1000人未満」企業では29.6%だが、「1000人以上」企業では44.2%となっている。中分類でみると、「5~99人」企業の19.7%に対し、「5000人以上」企業では51.0%とほぼ半数となっている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://c.recruit.jp/library/job/J20100609/docfile.pdf

ウィンドウを閉じる