2010年06月09日-1
「クリックしたくなる」のはディスプレイ広告

 ディスプレイ広告とは、Web広告の形式の一種で、Webページに埋め込まれて表示される、画像やFlash、動画などによる広告。画面上部などに表示される横長の画像広告を特にバナー広告という。インターネットコムとgooリサーチが、全国10代~50代以上のユーザーを対象に実施した「ネット広告に関する定期調査」結果(有効回答数1078人)によると、「クリックしたくなる」のはテキストよりもディスプレイ広告だった。

 まず、検索連動型広告の認知度・浸透度について、検索サイトで検索結果の右側や上部に表示されている広告リンク(スポンサーリンク・スポンサーサイトなどとして表示:検索連動型広告)をクリックしたことがあるかを尋ねたところ、「ある」との回答は69.5%と、前回3月調査の71.0%から1.5ポイントほど低下したものの、引き続き7割程度をキープしており、認知度・浸透度は高いことがうかがえる。

 さらに、検索連動型広告をどの程度目にするか(遭遇率)との質問を行ったところ、「検索のたびにほぼ必ず見る」との回答は15.6%、「よく見る」は42.9%であり、合計すると58.5%と6割近くが頻繁に検索連動型広告に触れているのが分かる。一方、「めったに見ない」は6.5%に過ぎない。最後に、ユーザーが好む広告については、もっとも回答を集めたのは「バナーや画像、Flashなど」で48.5%を占めた。

 以下、「検索結果に表示される文字リンク(検索連動型広告)」(29.8%)、「紹介記事などで扱われているもの(Amzzonアフィリエイトなど)」(29.4%)、「Blogや記事の内容にあった広告(コンテンツ連動型広告)」(28.9%)と続いた。バナーなどのディスプレイ広告はやはりユーザーには伝わりやすい。検索連動型などのテキスト広告が重視されているが、今一度ディスプレイ広告の効果も見直してみる必要がありそうだ。

 同定期調査結果の概要は↓
 http://japan.internet.com/research/20100326/1.html

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