2010年06月07日-1
アルバイトの働く理由、半数が「生活費を補うため」

 インテリジェンスが運営する求人情報サービス「au」が、過去1年間にパート・アルバイトで就業した経験のある15~34歳の男女を対象に実施した「『働く理由』『辞める理由』に関する意識調査」結果(有効回答数7071人)によると、働き始めた理由(複数回答)は、「生活費を補いたかったので」との回答が50.3%で最多、次いで「趣味に使うお金が欲しかったので」(39.2%)、「貯金を増やしたかったので」(36.2%)が挙げられた。

 以下、「時間を有効に使いたかったので」(34.5%)、「自分自身のステップアップになると思ったので」(21.6%)などが続いた。昨年の結果と比べると、「生活費を補いたかったので」が2年連続で最多。昨年の42.9%から7ポイント以上のプラスとなっており、前年調査時の0.7ポイント増と比べ、増加幅が拡大している。景気の回復基調がさまざまな指標でみられるものの、生活費のために働く人は依然増加傾向という厳しい結果となった。

 また、2位以降の項目を昨年と比べると、「趣味に使うお金が欲しかったので」(3.1ポイント増)、「貯金を増やしたかったので」(5.1ポイント増)、「時間を有効に使いたかったので」(1.2ポイント増)といった項目で増加が目立つ。求職者が、日々の生活のためだけでなく、趣味や今後の生活を見据えて働き始めたと考えられ、仕事に対する志向性に変化が見え始めている。

 一方、過去1年間にアルバイト等を辞めた経験のある人が辞めた理由(複数回答)は、「店長や社員の人の雰囲気が悪いから」が23.8%で最多、次いで「楽でない・疲れる仕事だから」(15.9%)、「給与が低いから」(13.8%)と続いた。昨年の結果と比べると、「楽でない・疲れる仕事だから」は昨年から0.9%と微増だったのに対し、「給与が低いから」は2.3ポイント減少。給料よりも仕事の内容が辞めるきっかけとなる傾向がみられる。

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