2010年06月03日-1
会社員の今夏ボーナス、「下がりそう」が大幅減少

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、関東・関西・中部地域の25~34歳の会社員を対象に実施した「今夏ボーナス支給額予想及びそれによる転職意向についての調査」結果(有効回答数5000人)によると、昨年と比較した今夏のボーナス予想は、「変わらない」が49.5%でもっとも多く、次いで「下がりそう」が29.8%、「上がりそう」が20.6%と続いた。

 依然、下がると予想する人が約3割を占める状況ではあるものの、昨年の45.6%からは大幅に減少しており、市場環境が好転していることがうかがえる。また、支給額の予想では、全体の平均で33.0万円となった。昨年の支給額平均34.2万円と比べると、1.2万円(増減率▲3.5%)の減額となったが、昨年の同調査では、前年比5.5万円の減額(同▲14.0%)だったことと比べると、減少幅には改善がみられる。

 業種別では、不況下でも好調な「メディカル」(41.6万円、前年比1.7%)や、昨年の調査で20%減と大幅な減少となっていた「メーカー」(37.9万円、同0.1%)でわずかに増加に転じる予想となっている。一方、景気回復の波が遅れている「商社/流通」(28.8万円、同▲9.2%)や、各社のシステム投資削減の影響を受けた「IT/通信/インターネット」(31.0万円、同▲8.0%)では昨年に引き続き、減少を予想する傾向がみられた。

 ボーナス支給額による転職意向については、「支給額によっては転職を検討」との回答が19.2%で、2割の人はボーナス支給額が転職を考えるきっかけになりそうだ。その転職検討ラインは、平均で昨年比29.2%(9.6万円相当)の減額で転職を検討するという結果になった。昨年の35.3%(13.8万円相当)に比べ、転職を検討する減少幅が縮小傾向にあり、2年連続での夏のボーナス減額は許容できないと考えている人が多いとみられる。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/data/20100601.pdf

ウィンドウを閉じる