2010年06月02日-2
中小企業の景況判断指数、上昇一服~商工中金

 商工中金が取引先1000社を対象に5月上旬に実施した「中小企業月次景況観測調査」結果によると、5月の景況判断指数は46.7と、前月(46.8)から小幅低下した。景況判断指数は、2009年1月に過去最低値(24.8)を記録して以降2月から9月まで8ヵ月連続して上昇した後、10月以降3ヵ月連続で低下。本年1月以降は4ヵ月連続して上昇していたが、5月は小幅低下。「好転」、「悪化」の分岐点である50を38ヵ月連続で下回った。

 業種別にみると、製造業は47.4(前月48.1)となり、前月比▲0.7ポイントと4ヵ月ぶりに低下し、38ヵ月連続して50を下回った。一方、非製造業は46.0(同45.7)となり、前月比+0.3ポイントと3ヵ月連続して上昇したが、36ヵ月連続して50を下回っている。6月の業況判断指数は、全体では47.9と、上昇を見込む。業種別にみると、製造業が48.7、非製造業が47.2と、ともに上昇を見込む。

 4月の売上高(前年同月比、建設・不動産を除く900社)は+5.6%(前月+3.4%)と、3ヵ月連続で増加した。先行きについては、5月は+7.3%、6月は+8.6%と、ともに増加を見込む。業種別にみると、製造業は+9.2%(同+8.7%)と、3ヵ月連続して増加。5月は+12.4%、6月は+14.8%と、ともに増加を見込む。非製造業は+2.0%(同▲2.1%)と、19ヵ月ぶりに増加。5月は+2.5%、6月は+2.7%と、ともに増加を見込む。

 業況判断をみると、5月の販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は▲5.0(前月▲6.9)と、下落超幅が縮小。製造業(▲5.1)、非製造業(▲4.9)ともに下落超幅が縮小した。6月予測は▲3.5。また、5月の採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲11.3(前月▲10.1)と、3ヵ月ぶりに悪化超幅が拡大。製造業(▲12.2)、非製造業(▲10.5)ともに悪化超幅が拡大した。6月予測は▲8.5。

 同景況観測調査結果の詳細は↓
 http://www.shokochukin.co.jp/report/kansoku/pdf/cb2010_05.pdf

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