2010年05月27日-1
10年度新社会人、就職先が「第一志望」は約4割

 マクロミルが、4月から働き始めた全国の新社会人(会社員・公務員)を対象に実施した「新社会人の意識調査」結果(有効回答数516人)によると、現在の勤務先が就職活動時に「第一志望」だったとの回答が42%、「第二志望」22%、「第三志望」8%、「第四志望以下」は29%となった。2009年度と比べると、「第一志望」は7ポイント減少し、「第四志望以下」が9ポイント増加しており、不況下での就職活動の影響がうかがえる。

 現在の勤務先の満足度は、「満足(満足+どちらかといえば満足)している」との回答が74%となる一方、「不満(不満+どちらかといえば不満)」は10%だった。過去2年関の調査と比べると、年々満足度が高まっており、2008年調査(66%)と比べて8ポイント上昇している。職場に満足しているポイント(複数回答)は、「職場の人間関係が良い」が62%で最多、次いで「職場の雰囲気が自分に合う」が54%となった。

 また、現在の勤務先にいつまで働きたいと思うか尋ねたところ、「定年まで」との回答が31%、「好条件の職場があれば転職したい」が21%だった。男女別にみると、「定年まで」は、男性が43%と女性(18%)を大きく上回る。仕事における意識や考え方では、「指示をもらったほうが働きやすい」が71%、「失敗するのが怖い」が70%、「平凡でも安定した人生を送りたい」が64%などとなっている。

 職種志向については、「ゼネラリスト志向」が42%、「スペシャリスト志向」が44%と拮抗している。男性は女性に比べ「ゼネラリスト志向」が、女性は男性に比べ「スペシャリスト志向」が高くなっている。賃金体系志向については、「年功序列型」が41%である一方、「能力主義型」は35%だった。「年功序列型」は、2008年調査(32%)、2009年調査(37%)と比べると、年々増加している。

 生活費以外の初任給の使い道(複数回答)については、「貯金」との回答が57%でもっとも多く、次いで「両親へのプレゼント」が53%、「服・ファッション雑貨」が31%など。初任給を使う大型の買い物では、「旅行費・帰省費」が13%、「家電製品」が9%だった。2009年度の調査では、1位が「両親へのプレゼント」(55%)、2位が「貯金」(53%)となっており、今年は順位が逆転した結果となった。

 同意識調査結果の詳細は↓
 http://www.macromill.com/r_data/20100524freshman/20100524freshman.pdf

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