2010年05月26日-2
5月の「消費意欲指数」は4ヵ月連続前年同月比増

 博報堂がこのほど発表した5月の「消費意欲指数」は、先月から1.2ポイント増加、前年同月から0.5ポイント増加の51.8点だった。先月比は3ヵ月連続、前年同月比は4ヵ月連続のプラスと回復基調が続いているが、5月はその勢いがやや鈍化した。その原因は男性の指数の低下と指摘。マクロ経済や株価などの影響を受けやすい男性は、調査時期と重なったギリシャ財政危機による世界同時株安が影響している可能性がある。

 5月の消費意欲指数は、4月末時点で、博報堂生活総合研究所の調査パネルである一般生活者415名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100とすると、あなたの5月の消費意欲は何点ぐらいだろうか」と質問したもの。この消費意欲指数は、月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の同調査開始以来、幅広く活用されている。

 最近発表された景気関連の指標は、改善・上昇が続いている。内閣府発表の3月の消費者態度指数は3ヵ月連続で改善、消費者マインドも2ヵ月連続で上方修正、4月の街角景気は現状・先行きともに5ヵ月連続で上昇。新聞報道では、今年のGWは旅行、外食、小売なども好調だったとのこと。パネルのなかにも旅行や服にお金を使いたいという人が多くみられたという。景気対策以外の消費にも回復の兆しが出てきているようだ。

 5月の消費意欲指数を男女別にみると、男性は先月比0.8ポイント減少、前年同月比1.0ポイント減少の45.0点、女性は先月比3.2ポイント増加、前年同月比1.8ポイント増加の58.6点だった。男性は3ヵ月ぶりに先月比、前年同月比ともに減少し、5月としては過去最低値になった。女性は、前年超えが4ヵ月連続となり順調に回復、5月の指数は2000年以来の高い数値となっている。

 この結果、男女差は13.6ポイントと大きく広がった。今月のパネルの声をみても、女性の消費に前向きなコメントが増えており、勢いが目立つという。

 5月の「消費意欲指数」の詳細は↓
 http://www.hakuhodo.co.jp/pdf/2010/20100521.pdf

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