2010年05月06日-2
ホワイトカラー18職種の職種別賃金を公表

 日本生産性本部が昨年10月から12月にかけて実施した「2009年度能力・仕事別賃金実態調査」結果(有効回答数693社)によると、能力(資格等級)基準の賃金相場は、「部長クラス」は平均55.9万円で前年と同水準、「課長クラス」は42.7万円で同3千円上回った。「一般職の最上位(係長・主任相当)クラス」は34.9万円で同9千円増加、「大卒初任格付クラス」は20.8万円で同3千円増加となっている。

 大企業と小企業の月例賃金(平均)の格差をみると、部長クラスでは、1000人以上の大企業で平均69.4万円、100人未満の小企業で50.5万円と18.9万円の差、課長クラスでは、同52.8万円、38.8万円と14万円の差。一方、一般職層では、係長クラスで同40.5万円、33.5万円と7万円の差、大卒初任格付クラスで同21.4万円、20.7万円と7千円の差となっており、全般に前年より水準が高まる中、一般職層の企業規模の差は縮小している。

 ホワイトカラーの職種別賃金をみると、営業・販売関連の職種では、「新規開拓などの営業職」33.0万円(前年32.4万円)、「ルートセールスなどの営業職」30.3万円(同30.4万円)のほか、「大規模店長」51.0万円(同49.9万円)、「中規模店長」46.4万円(同45.4万円)、「小規模店長」39.6万円(同39.0万円)、「セールスマネージャーのアシスタント」34.4万円(同33.6万円)で、ほとんどの職種が増加している。

 システムエンジニア関連の職種では、「オペレーター」25.0万円(前年25.3万円)、「プログラマー」26.8万円(同26.7万円)、「アシスタントレベルのシステムエンジニア」27.2万円(同27.2万円)、「システムエンジニア」32.6万円(同32.0万円)、より専門性の高い「システムコンサルタント・システムアナリスト」では47.0万円(同46.6万円)で、前年と同水準、もしくは増加した職種がほとんどだった。

 事務・企画関連の職種では、「事務職」26.8万円(前年26.3万円)や「事務職アシスタント」22.7万円(同22.5万円)などは、ほぼ前年と同様の水準、「事務職リーダー」42.7万円(同40.7万円)は増加したが、「経営企画職」38.0万円(同39.9万円)では月例賃金の減少がみられた。昨年度調査と比べると、「事務職リーダー」(2.0万円増)、「経営企画職」(1.9万円減)など、職種によって所定内賃金が大きく変動している。

 同実態調査結果の概要は↓
 http://activity.jpc-net.jp/detail/esr/activity000980/attached.pdf

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