2010年04月28日-2
転職理由、「会社の将来性が不安」が最多

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が転職希望者を対象に2009年10月から2010年2月にかけて実施した「転職理由ランキング2010年版調査」結果(有効回答数2万2052人)によると、転職理由は、「会社の将来性が不安」(14.7%)が2年連続で最多、次いで「ほかにやりたい仕事がある」(10.6%)、「倒産/リストラ/契約期間の満了」(7.6%)、「給与に不満がある」(7.2%)と続いた。

 このように、様々な指標でも景気回復の兆しが見え始めているものの、会社や事業の先行きに不安を感じて転職を考える人は増加し続けていることが分かる。3位となった「倒産/リストラ/契約期間の満了」も、1年前の6.2%からさらに増加する厳しい結果となった。一方で、「市場価値を上げたい」(2.9%)という前向きな転職理由も増えており、景気の好転を見据え、積極的にキャリアアップを目指す動きも出始めている。

 職種別では、「販売サービス職」を除き、「営業職」、「企画事務職」、「ITエンジニア」、「モノづくりエンジニア」の4つの職種で「会社の将来性が不安」が最多となったものの、それぞれの職種ごとに特徴的な結果がみられた。特に営業職では、「残業が多い/休日が少ない」(5.8%)の割合が増加し上位になった。一方、「モノづくりエンジニア」は、製造業の業績不振からか、「倒産/リストラ/契約期間の満了」(11.9%)の多さが目立った。

 年代別では、すべての年代で「会社の将来性が不安」が最多となり、20代で12.6%、30代で17.4%、40代で18.1%と、高年齢になるほど数値が上昇。20代は、昨年調査で唯一、「会社の将来性が不安」を「ほかにやりたい仕事がある」が上回っていたが、今回調査ではその順位が逆転。若年層にも将来への不安感が広がっているようだ。一方40代は、20代、30代と異なり、「業界の先行きが不安」(6.7%)の割合が増加している。

 同調査結果の詳細は↓
 http://doda.jp/guide/reason/2010/

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