2010年04月26日-4
3月のDI値、8指標すべてが上昇~中小景況調査

 全国中小企業団体中央会が公表した「3月の中小企業月次景況調査」では、3月のDI値は前月と比べて8指標すべてが上昇した。8指標すべての上昇は4ヵ月連続。特に「売上高」、「設備操業度」は、二ケタの上昇。「景況」は27ヵ月ぶりに-50ポイントを上回った。景況は「電気機器」がプラスになるなど金属・機械関連業種に大きな改善がみられる一方、依然として-50ポイントを下回る業種も多く、業種間の格差が拡大している。

 3月の全体の景況は、前月より製造業が9.1ポイント、非製造業が7.6ポイントともに上昇した。全体では8.2ポイント上昇の-49.3ポイントとなった。業種別の状況では、製造業は12業種中11業種が上昇した。「紙・紙加工品」(30.4)、「電気機器」(21.6)が大きく上昇した。一方、非製造業は7業種中6業種が上昇。「運輸業」(17.3)、「卸売業」(9.0)、「小売業」(8.4)、「商店街」(8.3)、が大きく上昇した。

 売上高全体の状況では、3月の売上高は、前月より製造業が14.6ポイント、非製造業が13.3ポイントともに上昇した。全体では14.0ポイント上昇の-32.4ポイントとなった。業種別の状況では、製造業が12業種すべてで上昇。「紙・紙加工品」(37.8)、「化学ゴム」(33.3)、「印刷」(30.1)が特に大きく上昇。非製造業も7業種すべてが上昇した。「運輸業」(30.7)、「サービス業」(16.9)、「その他」(16.0)の上昇が特に大きい。

 収益全体の状況をみると、3月は、前月より製造業が9.0ポイント、非製造業が8.3ポイントともに上昇した。全体では8.6ポイント上昇の-47.9ポイントとなった。業種別では、製造業が12業種中11業種で上昇。「一般機器」(21.9)、「電気機器」(21.6)、「化学ゴム」(21.2)、「印刷」(15.9)が特に大きく上昇した。非製造業では7業種すべてが上昇した。「運輸業」(21.6)の上昇が特に大きかった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www2.chuokai.or.jp/keikyou/kei1003.pdf

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