2010年04月26日-1
新入社員の6割が「今の会社で一生勤める」と回答

 日本生産性本部が実施した「2010年度新入社員の意識調査」結果(有効回答数1908人)によると、「今の会社に一生勤めようと思っている」とする回答が前年比2.2ポイント増の57.4%を占め、6年連続で過去最高を更新した。一方で、将来への自分のキャリアプランを考えるにあたって、「社内で出世するより、自分で起業して独立したい」との回答は同1.3ポイント減の12.8%と、7年連続で減少し、過去最低を更新した。

 就職活動に関しては、内定が出た会社数は「1社」とする回答が、昨年に比べ8.6ポイント増の61.7%と2年連続で増加。過去最高は2005年の65.4%だが、直近4年の調査では最高となった。また、就職した会社が「第1志望」とする回答が同5.4ポイント減の71.5%と、6年ぶりに減少に転じた。「第2志望」は同1.0ポイント増の14.3%、「第3志望」は同1.2ポイント増の6.6%、「その他」が同3.2ポイント増の7.6%となった。

 就職活動のときに会社を選ぶ基準にしたこと(14の選択肢からトップ5を選択)では、トップ1に「仕事に魅力を感じた」とする回答が37.1%で最多、次いでトップ1に選ばれた回答で2番目に多かったのは「経営・業績の安定」(14.9%)、以下、「社員・社風に魅力を感じた」(11.8%)、「研修制度・福利厚生」(6.9%)、「自分ができる仕事・業種・職種だと思った」(6.8%)、「給料がよい」(6.1%)などの順に挙げられた。

 なお、ビジネス上、有益な情報を入手した際、「周りの上司、先輩に対して、積極的に情報を提供する」と「上司、先輩とはいえ、仕事上のライバルなので、必要に応じて情報提供するか否か決める」の二者択一の設問では、前者とする回答が前年に比べ2.1ポイント増の75.0%と3年連続で増加し、過去最高となった。「今の会社に一生勤めよう」とする新入社員であれば、個よりも組織全体のプラスを考えて当然ともいえる。

 同意識調査結果の詳細は↓
 http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity000979/attached.pdf

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