2010年04月22日-2
4月の「消費意欲指数」は3ヵ月連続の前年超え

 博報堂がこのほど発表した4月の「消費意欲指数」は先月から0.5ポイント増加、前年同月比が2.1ポイント増加の50.6点だった。4月の指数としては過去2番目に低い数値だが、先月比は2ヵ月連続、前年同月比は3ヵ月連続のプラスとなった。同社では、今年に入ってからの指数の水準はまだ低いものの、昨年の同時期の状況と比べると回復の兆しがみえてきたといえそうだ、とコメントしている。

 4月の消費意欲指数は、3月末時点で、博報堂生活総合研究所の調査パネルである一般生活者412名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100とすると、あなたの4月の消費意欲は何点ぐらいだろうか」と質問したもの。この消費意欲指数は、月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の同調査開始以来幅広く活用されている。

 3月の月例経済報告や日銀短観などによると、景気の本格回復はまだ先の見込みだが、穏やかながら持直しの動きが出てきている、との判断。株価も上昇傾向にあり、2月の百貨店やスーパーの売上も前年割れは続いているが、減少幅は縮小している。雇用や所得環境は依然厳しい状況だが、生活者の消費マインドは徐々に回復しているようだ。例年、5月は指数が上昇する傾向が強く、消費意欲回復の動きが続くか注目される。

 4月の消費意欲指数を男女別にみると、男性は先月比1.1ポイント増加の45.8点、女性はほぼ横ばいの0.1ポイント減少の55.4点だった。前年同月比では男性が1.8ポイント増加、女性が2.4ポイント増加。男性は、2ヵ月連続で先月比、前年同月比とも増加、女性は、3ヵ月連続で前年同月比が増加した。女性は、今年の1月から4月の平均指数が前年同時期に比べ1.4ポイント増加、順調に回復している。

 4月の「消費意欲指数」の詳細は↓
 http://www.hakuhodo.co.jp/pdf/2010/20100419.pdf

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