2010年04月19日-2
新入社員の理想の上司は「人格に優れた人」

 三菱電機が4月入社の新入社員を対象に実施した「2010年度新入社員アンケート」結果(有効回答数546人)によると、理想の上司のタイプ(複数回答)は、「人格に優れた人」(72.3%)がトップ、「仕事に情熱を持つ人」(50.9%)、「責任感の強い人」(26.6%)が続いた。上司の理想像では人間性や仕事に対する姿勢を重要視する反面、「友達感覚で話のできる人」(1.6%)や「きめ細かな指示をする人」(4.9%)を求める新入社員は少ないようだ。

 また、社会人に特に必要だと思う要素(複数回答)では、「責任感」(45.4%)、「コミュニケーション力」(41.0%)、「向上心」(26.4%)がトップ3となった。昨年の調査結果と比べると、トップ3の順位は変わらないものの、「責任感」が5ポイント、また、5年前と比べると9.5ポイントそれぞれ増えている。個々の「責任感」と周囲との調和を図るための「コミュニケーション力」を重視するという、バランスの取れた結果となった。

 何のために仕事をするのかという質問に対しては、「人間的に成長するため」(34.4%)がトップ、次いで「社会に貢献するため」(32.6%)、「自分の夢を実現させるため」(16.1%)と続いている。5年前の新入社員と比べると、「社会に貢献するため」が10.5ポイント増えている。仕事を通して自分を成長させるだけでなく、仕事を通して社会に還元していきたいと考える新入社員が多いことがうかがえる。

 景気については、5年後の日本が現在と比較して「良くなる」との回答が47.3%、「横ばい」が42.0%、「悪くなる」が10.7%となった。2年前の2008年の調査結果と比べると、「良くなる」が23ポイントも増えている。“就職氷河期”といわれた今年の新入社員は5年後の景気はこれ以上悪くならないと考えている一方で、“超売り手市場”といわれた2008年当時の新入社員は、景気の先行きを冷静に分析していたようだ。

 同アンケート結果の詳細は↓
 http://www.mitsubishielectric.co.jp/news-data/2010/pdf/0408-b.pdf

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