2010年04月15日-2
若年ゴルファーが今後のゴルフ市場を支える!

 楽天リサーチが、ゴルフ経験のある1都3県(東京、千葉、神奈川、埼玉)在住の20~69歳の男女を対象に2月に実施した「ゴルフに関する調査」結果(有効回答数2334人)によると、ゴルフ歴は、「15年以上」が41.0%で最多、次いで「5年以上10年未満」(14.7%)、「10年以上15年未満」(14.1%)と続いた。年代別にみると、20代は「3年未満」が57.3%と過半を占め、ここ数年でゴルフを始めた人が多いことが分かる。

 一方、50代・60代は60%以上が15年以上プレーを続けているベテランプレーヤーとなっている。年代別の分析で興味深いのは、30代のプレー歴が、他の世代との年齢差を加味しても浅い点だ。これは、現在の30代が“就職氷河期”世代であり、当時の企業を取り巻く環境も厳しかったことが起因しているといえる。30代は、ゴルフ場にとっても「失われた世代」といえるのではないだろうか。

 ゴルフ場でのプレー回数は、「4回~6回/年」が25.2%で最多、次いで「1回~3回/年」が24.7%で続いた。年代別にみると、20代では「1回~3回/年」が38.5%で最多、60代以上では「25回以上/年」が21.7%、「13回~24回」(18.2%)を合わせて約4割近くが1ヵ月に1~2回以上プレーしている。また、1年前と比べたゴルフ場でのプレー回数は、「減った」との回答が43.5%と「増えた」(16.9%)を大きく上回った。

 年代別にみても、どの年代も「1年前に比べ、プレー回数が減った」がもっとも多くなっているが、20代のみ37.8%と3割台にとどまっている。また、「1年前に比べ、プレー回数が増えた」と回答した20代は31.7%となっており、他の年代に比べ、15~20ポイント高い値となっている。このことからも、20代など若い世代をいかに取り込み、プレー回数を増やしていくかがカギとなりそうだ。

 若手プロゴルファーの活躍により人気の高まりをみせるゴルフ市場だが、月に2回以上プレーする層と2~3ヵ月に1回プレーする層への二極化が進んでいる。若年層において、プレー頻度は増加傾向にあり、若年層の取り込みが今後のゴルフ市場の拡大を左右するといえそうだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://research.rakuten.co.jp/report/20100413/

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