2010年03月23日-1
節約一辺倒から「スマートな節約ライフ」へ転換期

 現在の消費気分は、節約一辺倒から「スマートな節約ライフ」への転換期にあることが、電通総研が18日に発表した「消費気分調査」レポート(有効回答数1500人)で分かった。同調査は、節約・贅沢等の支出意識を定点観測するもので四半期ごとに発表している。今回は、全国の20~69歳の男女を対象に2月27・28日の両日に実施し、今話題になっているミニブログサービスの利用状況についても調査している。

 過去1年間の支出意識の変化をみると、「日常的に節約を意識している人」は8割弱で推移し、節約志向が根強く定着している一方で、「ちょっと贅沢なお金の使い方をする人」が増加傾向にある。また、お金の使い方に関しては、「増やすところと減らすところのメリハリをつけている人」が増加しつつあり、現在はリーマン・ショック直後の節約一辺倒から、税約を賢く生活に織り込む「スマートな節約ライフ」への転換期にあるとみている。

 ミニブログ(「Twitter」、「Amebaなう」、「Google Buzz」などの、つぶやき型ブログの総称)に関しては、現在利用率が9.7%(利用中止者を含めると経験率は14.2%)だった。20代の利用率が18.1%ともっとも高く、年齢とともに利用率は低下しており、若者から普及が進んでいる様子がうかがえる。平均つぶやき回数は2.8回/日だが、こちらのほうは年齢差がほとんどない。

 「他人のつぶやき」を見ている対象者の人数は平均43.9人。一方、「自分のつぶやき」を見てもらっている人(フォロワー)の数は平均36.0人だった。また、現在のミニブログ利用者のフォロー対象者構成は、「ミニブログで新たに出会った(見つけた)人が51.9%、「企業」が34.4%、「政治家・タレント等の有名人」が8.1%、「すでに付き合いがあった人」が5.5%と、ミニブログは新たなコミュニケーション相手と出会う場を提供している。

 現在のミニブログ利用者は、その利点として「気軽に意見を情報発信」、「最新時事情報が入手可能」、「世の中とリアルタイムにつながる感覚」など、気軽な情報発信やリアルタイム性に魅力を感じて利用を続けている。一方、利用中止者が重視する利点としては、「興味情報がまとめて手に入る」や「仕事に役立つ情報入手」などが挙げられており、有益情報の取得を意図したものの満たせずに利用中止に至った人も少なくないとみている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2010/pdf/2010031-0318.pdf

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