2010年03月17日-1
やや上向きに転じた特定サービ産業の1月の売上高

 経済産業省が行った「特定サービス産業動態統計調査」によると、2010年1月の売上高は、前年同月比で対事業者サービス業が17業種中3業種で増加し14業種が減少、対個人サービス業では13業種中5業種で増加し、8業種で減少した。同調査の目的は、特定のサービス産業の売上高等の経営動向を把握し、短期的な景気、雇用動向等の判断材料とするとともに、産業構造政策、中小企業政策の推進のための基礎的資料とするもの。 

 対事業所サービス業では、前年同月比で増加した3業種は「インターネット附随サービス業」(5.7%増)、「エンジニアリング業」(2.9%増)、「機械等修理業」(0.7%増)。インターネット附随サービス業は2009年11月2.8%増、12月8.7%増と好調が続いている。エンジニアリング業は2009年12月の28.4%増に続き2ヵ月連続の増加。機械等修理業も2009年12月の1.7%増に続き2ヵ月連続の増加となった。

 対個人サービス業では、「映画館」が2009年11月12.6%増、12月39.5%増、2010年1月48.2%増と3ヵ月連続で大幅に伸び、特に1月の48.2%増は、2000年1月の調査開始以来、最大の増加幅だった。ちなみに、入場者数は同35.6%の増加。上映種類別入場者数をみると、「洋画」が57.6%増、「アニメーション」59.8%増、[邦画]0.2%増。興行記録を塗り替えている3D映画の「アバター」効果が現われている。

 映画館に続き、「ゴルフ場」が5.5%増と4ヵ月ぶりに増加。利用者数でも10.0%増えた。次に「結婚式場」が1.2%増となり、これは8ヵ月ぶりの増加を記録。取扱件数も0.5%増えた。さらに「フィットネスクラブ」が0.2%増と2009年12月に続き2ヵ月連続で増加、「学習塾」も0.4%増で、2009年11月の0.4%増、同11月の4.7%増に続き3ヵ月連続の増加となっている。

 同統計調査結果の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result-2.html

ウィンドウを閉じる