2010年03月01日-4
一般労働者の所定内給与、1.5%減の29万4500円

 厚生労働省がこのほど公表した「2009年賃金構造基本統計調査(全国)」結果によると、フルタイムで働く一般労働者の賃金(2009年6月の所定内給与額)は男女計で29万4500円(平均41.1歳、勤続11.4年)で、前年と比べ1.5%減少した。男性は2.1%低下したが、女性は0.8%上昇している。雇用形態別では、正社員が31万400円、非正社員が19万4600円で、それぞれ前年と比べ1.9%、0.1%減少した。

 学歴別に賃金をみると、男性では、「大学・大学院卒」が39万6700円(前年比0.7%減)、「高専・短大卒」が29万5900円(同3.5%減)、「高校卒」が28万7200円(同3.3%減)。一方、女性では、「大学・大学院卒」が27万9500円(同2.2%増)、「高専・短大卒」が24万1200円(同1.0%減)、「高校卒」が20万円(同0.3%減)となっている。女性の「大学・大学院卒」を除き、すべての学歴で前年を下回った。

 企業規模別に賃金をみると、男性では、「大企業」が37万7900円(前年比1.0%減)、「中企業」が31万6200円(同2.6%減)、「小企業」が28万6700円(同2.8%減)、女性では、「大企業」が25万1600円(同0.2%増)、「中企業」が22万9500円(同1.8%増)、「小企業」が20万7800円(同0.0%増)となっており、いずれの企業規模も、男性は前年を下回り、女性は前年を上回っている。

 主な産業別に賃金をみると、男性では、「金融業・保険業」(46万8100円)がもっとも高く、次いで「教育・学習支援業」(44万8900円)、もっとも低いのは「運輸業・郵便業」(26万1700円)。雇用形態別にみると、「正社員・正職員」が31万400円(平均40.6歳、勤続12.2年)、「正社員/正職員以外」が19万4600円(同44.2歳、6.4年)。正社員・正職員以外は、男女いずれも年齢階級が高くなっても賃金の上昇があまりみられない。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2009/dl/52-21q.pdf

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