2010年02月18日-2
11年新卒の就職戦線「超氷河期」が7.5ポイント増

 楽天リサーチと楽天が運営する「みんなの就職活動日記」が、全国の人事担当者を対象に実施した「2011年新卒採用に関するインターネット調査」結果(有効回答数800人)によると、2011年の就職戦線については、「氷河期」が53.5%、「超氷河期」が20.0%と、“氷河期層”の回答の合計が昨年10月の前回調査に比べ9.2ポイント増の73.5%となった。特に「超氷河期」との回答が7.5ポイント増え、厳しさを顕著に表している。

 昨年(2010年度)に比べた2011年卒の新卒採用人数は、「横ばいの予定」が39.1%、「減らす予定」が23.5%、「増やす予定」が11.3%という結果になった。前回調査と比べると、「横ばい予定」が4.5ポイント減り、「減らす予定」が1.9ポイント、「増やす予定」が1.8ポイントそれぞれ増加した。前回調査時点では新卒採用人数が流動的だった企業も、2月に入り業績が明らかになることで、削減と増員が明確に二極化する格好となった。

 採用人数の増減について、減らす割合は、「11%~20%減」が26.1%でもっとも多く、次いで「41%~50%減」(18.1%)、「51%以上減」(16.5%)が続く。一方、増やす割合については、「1%~10%増」が32.2%でもっとも多く、次いで「11%~20%増」(27.8%)、「51%以上増」(20.0%)と続いた。この結果から、採用人数を増やす企業は“微増”、減らす企業は“大幅減”という傾向がうかがえる。

 内定を出す人数については、「採用予定数に対して、例年並み」という回答が64.4%を占めてもっとも多い。次いで「採用予定人数に対して、やや少なく」、「かなり少なく」がそれぞれ17.6%、12.7%と続き、「例年より少なめ」が約3割という結果になった。業績に連動して確定する採用人数だが、今年は景況感に不透明感があるなかで、企業側が内定を出すことに例年以上に慎重になっている様子が現れているようだ。

 同インターネット調査結果の詳細は↓
 http://research.rakuten.co.jp/report/20100216/

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