2010年02月15日-2
社長の100人に1人が「東京都世田谷区」に在住

 東京商工リサーチが10日に発表した「社長が多く住む街の実態調査」結果によると、社長が住む街の第1位は「東京都世田谷区」で1万1284人だった。6年前もトップは世田谷区だったが、今回の調査では30~40歳代の若い社長は港区、世田谷区という“文化と流行の先端地”に多く住んでいることも分かった。調査は、同社の企業データベース233万9848社の経営情報から、同一社長が経営する企業を除いた108万6528社を対象にしたもの。

 東京都世田谷区は、23区内でも緑が多く、昔から私鉄沿線の開発が進み閑寂な住宅街として知られている。第2位は「東京都大田区」で8295人の社長が住む。東京湾埋立てで面積が拡張された。田園調布など古くからの高級住宅街と町工場の集積地で知られる。第3位は「東京都練馬区」で7152人。緑が多い住宅地として知られ、最近は地下鉄開通でマンション建設ラッシュが続いていた。

 以下、4位は「東京都江戸川区」(5913人)、5位は「東京都足立区」(5846人)。7位に「東京都杉並区」(5822人)、8位に「東京都港区」(5267人)と、ベスト10のうち7地区を東京が占めた。東京以外でランクインした街は、「熊本県熊本市」(第6位、5843人)、「広島県福山市」(第9位、5145人)、「鹿児島県鹿児島市」(第10位、5137人)の3地区。地方では、中核都市に人口が集中するドーナツ化現象が背景にあるとみられる。

 年代別にみると、60歳代の社長は「世田谷区」(3269人)、「大田区」(2717人)、50歳代でも「世田谷区」(2345人)、「大田区」(1675人)の順。また、40歳代の4位に「港区」(861人)、30歳代では2位に「港区」(324人)、5位に「渋谷区」(242人)、20歳代では2位に「港区」(17人)、3位「渋谷区」(16人)、4位「新宿区」(15人)など、若い経営者ほど情報・文化の発信地としての魅力を一層求め、“職住一体”の傾向がうかがえる。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.tsr-net.co.jp/new/data/1192416_818.html

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