2010年02月08日-3
2日からセブン-イレブンで住民票の写し等発行

 今月2日から、東京都渋谷区、三鷹市、千葉県市川市のセブン-イレブン6店舗で、「住民票の写し」と「印鑑登録証明書」を発行するコンビニ初の本格的な行政サービスが試験的に開始された。これらセブン-イレブン6店舗で、店内に設置された新型マルチコピー機に住民基本台帳カード(住基カード)をかざすと住民票の写し等が発行される。2008年から同社と総務省及び地方自治体とで検討を重ねてきたもの。

 コンビニエンスストアによる証明書交付は、住民が住基カードを使って、コンビニエンスストアのキオスク端末(不特定多数の人が、タッチパネルなどの簡単な操作により、必要な情報にアクセスし、さまざまなサービスを利用できる端末装置)を経由し、市区町村から住民票データを取り寄せ、キオスク端末で印刷された住民票の写し、印鑑登録証明書を入手することができるというものだ。

 具体的には、セブン-イレブンの店舗に設置された新型マルチコピー機(キオスク端末・富士ゼロックス社製)のリーダライターに住基カードをかざし、本人確認の上、交付手数料をコインキットに投入すると「住民票の写し」、「印鑑登録証明書」がプリントアウトされる仕組み。交付手数料は自治体ごとに異なる。セブン-イレブンでは、3月中に利用可能店舗を首都圏近郊に順次拡大し、5月中には全国に順次拡大する予定。

 同システムのポイントとしては、(1)職場近くのコンビニエンスストアで用が済む(市区町村の区域に限定されない)、(2)市区町村の窓口時間にとらわれない、(3)役所まで行く時間と交通費を節約、(4)市区町村が自前で証明書自動交付機を整備するより経済的、(5)全国共通仕様の住基カードだからこそ可能、などが挙げられる。今後、「住民票の写し」等に限らず各種証明書等の発行についても検討・準備を進めるという。

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