2010年02月08日-1
上司が若手社員に期待するのは「困難を克服する力」

 JTBグループの人事コンサルティング会社、ジェイティービーモチベーションズが、全国の入社1~3年目(22~25歳)の男女309人と、入社1~3年目の部下を持つ男女(入社4年目以上)309人に対し実施した「若手社員の成長と、上司の意識とのギャップに関する調査」結果によると、上司が若手社員に対して今後成長して欲しい項目(3つまで選択)は、「困難を克服する力」を選択する人が40.5%でもっとも多かった。

 以下、「新しいアイデアや工夫を生み出す力」(31.2%)、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」(29.4%)、「業務に関する知識や技術」(24.3%)などが続く。一方、若手社員が今後成長したい項目(3つまで選択)では、「新しいアイデアや工夫を生み出す力」が42.7%で最多、次いで「業務に関する知識や技術」(35.3%)だが、上司が第1位とした「困難を克服する力」は23.0%にとどまり、意識の差が明らかになった。

 若手社員が自己評価で成長を妨げていると思うことでは、「上司に相談しにくいこと」と「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」とする人がともに33.0%でもっとも多く、次いで「職場に相談できる人がいないこと」(30.4%)だった。対して上司からの評価では、「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」が38.5%で最多、次いで「適切な目標や業務が与えられていないこと」(26.9%)が続く。

 また、何によって成長したかでは、「むずかしい仕事に挑戦することで成長した」との回答が、上司からの評価の67.4%に対し、若手社員の自己評価では56.3%にとどまった。「目標があり、達成に向けて行動することで」でも上司53.1%に対し、若手社員は43.7%と同様の傾向がみられた。逆に、「同期入社とのやりとりやふれあいについて」については、若手社員52.1%、上司からの評価36.3%と、若手社員の肯定回答が多い結果となった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?menu=news&id=00001&news_no=1239

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