2010年01月28日-1
不況下の自己防衛のため取りたい資格は「行政書士」

 ユーキャンが、20~60代の男女を対象に昨年12月に実施した「第8回生涯学習実態調査」結果(有効回答数500人)によると、現在、何か「生涯学習をしている」との回答が56.2%と6割近くを占めた。その内容(複数回答)は、「趣味として(書道、絵画、園芸、テニス、水泳、音楽鑑賞など)」と答えた人が50.2%ともっとも多く、次いで「語学習得(英語、中国語など)」(30.2%)となった。

 生涯学習にかける1ヵ月あたりの費用は、全体の平均額で「7794円」となり、前年を881円下回った。男女別に平均額をみると、男性は「7950円」と前年より1963円も減ったが、女性は「7636円」で同35円増える結果となった。また、不況下の自己防衛のために、何らかの「資格を取ったり、技能を身に付けたい」との回答が44.6%あった。この回答割合を年代別にみると、20代・30代では6割近い。

 自己防衛のための資格取得や技能習得にかけられる費用は、全体の平均額では「7252円」となり、前年を3030円も下回った。男性は「8440円」、同3937円減、女性は「5942円」、同2451円減と、男女ともに大幅に減少している。取りたい資格(複数回答)については、「行政書士」(17.5%)、「宅建取引主任者」(14.8%)、「TOEIC」(14.3%)、「ファイナンシャル・プランナー」(13.5%)、「医療事務」(11.7%)が上位5となった。

 今の自分にもっとも必要だと思う能力については、「忍耐力」(13.4%)がもっとも多く、次いで「行動力」(5.2%)、「経済力」(3.6%)となった。世代別にみても、全世代において「忍耐力」が1位という結果だった。なお、漢字1字で表した2010年の予想は、「乱」(5.4%)が最多、次いで「変」(5.2%)となった。「乱」は3年連続でトップとなっており、依然として政治や経済、社会情勢に対する不安な思いが目立つ結果となっている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www3.keizaireport.com/file/release100126.pdf

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