2010年01月12日-1
“寅年”生まれの会社は、全国で8万1591社

 寅年生まれの人は、家庭の災難である火災、盗難などとは無縁でバイタリティーにあふれているという。この“寅年”に設立された法人数は、全国で8万1591社にのぼることが、東京商工リサーチが同社の企業データベースから業績を確認できた法人105万403社を対象に「寅年設立」の法人を抽出・分析した調査で分かった。もっとも設立が古かった法人は、1878年の四国銀行(高知県)、百五銀行(三重県)の普通銀行2行。

 設立年別では、1986年が2万3127社(構成比28.3%)でもっとも多い。85年プラザ合意の翌年で、バブル経済の前にあたり、輸出と内需、製造業と非製造業の二面性が指摘される現在と同じような経済環境だった。以下、1974年が2万49社(同24.5%)、1998年が1万8877社(同23.1%)、1962年が1万561社(同12.9%)と続き、高度経済成長の波に乗り、62年以降は1万件超が続いている。

 設立月別では、4月が1万73社(構成比12.3%)ともっとも多く、次に5月7507社(同9.2%)、7月7149社(同8.7%)と続き、1年のうち、4月だけが1万社以上で、年度スタートを設立月にした法人が多いことを示している。地区別では、「関東」が3万737社(構成比37.6%)と群を抜き、全体の3分の1を占める。次いで「近畿」が1万1790社(同14.4%)、「中部」が1万1467社(同14.0%)と、ここまでが1万社以上だった。

 また、寅年設立の上場企業は347社あった。主な寅年企業は、「東レ」、「クラレ」(各1926年設立)、「三菱マテリアル」、「三菱レイヨン」、「帝國繊維」(各1950年設立)など繊維業界の有力企業や、「三菱重工業」、「三菱商事」(各1950年設立)など財閥系企業が目立つ。また、新興企業では、「大東建託」、「ぴあ」、「王将フードサービス」(各1974年設立)など、独自の技術力や営業ノウハウを背景に業界トップクラスに駆け上がった企業が目を引く。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.tsr-net.co.jp/new/data/1191666_818.html

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