2006年04月27日-001
「コミュニケーション」重視の新入社員

 日本能率協会が24日に発表した2006年度新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果(有効回答数863人)では、今年度の新入社員は「コミュニケーション」と「人間関係」を大切にしたいと考えている傾向がうかがえた。今後伸ばしたい能力(3つまで選択)では、「語学力」(32.4%)に次いで「コミュニケーション能力」(31.1%)が挙げられた。以下、「リーダーシップ」(23.8%)、「決断力」(21.4%)など。

 会社を選ぶ基準としては、「自分のやりたい仕事ができる業種」(24.4%)、「自分のやりたい仕事ができる職種」(22.0%)の比率が高かったが、実際の入社の理由では、会社を選ぶ基準では10.9%だった「雰囲気がよい会社」が19.2%でトップだった。仕事と人間関係のバランスについては、「人間関係を重視し、できるだけ協調して仲良く仕事をしたい」(81.1%)が圧倒的に多く、「人間関係はドライにいきたい」は17.0%だった。

 できればやりたくない会社の風習や習慣(該当するものすべて選択)では、「残業・休日出勤」(32.7%)、「接待」(30.1%)の割合が高い一方、「社外でのコミュニケーション」(11.7%)や「社内イベント」(9.4%)に対する拒否感は低く、「特にない」との回答も25.6%あった。以上から、会社や職場内の雰囲気を重視し、良好な人間関係のなかで仕事がしたく、そのためにコミュニケーション能力を高めたいと考える新入社員の姿勢がうかがえる。

 今後の仕事に対する自身の熱意を5点満点で自己採点してもらうと、「5点」(43.5%)と「4点」(40.7%)で8割を超えた。また、これからの自分を色に例えると、「赤」(33.6%)との回答がもっとも多く、その理由として「情熱・活気があるから」(55.5%)を過半が挙げた。一方、今のビジネスパーソンについては「灰色」(18.8%)が最多で、「大変そうだから」(22.8%)、「疲労感・活気がないから」(21.0%)などの理由を挙げた。

 同調査の詳細は↓
 http://www.jma.or.jp/release/data/pdf/20060425.pdf

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